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なぜ? 野球のバッテリーの由来とは

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なぜ? 野球のバッテリーの由来とは

野球のバッテリー

野球やソフトボールの世界には「バッテリー」という専門用語があります。

日常生活でバッテリーと言うと、スマホや車のバッテリーなど広く「蓄電池」の意味で使用されることが多いですが、野球の世界では、ピッチャー(投手)とキャッチャー(捕手)の組み合わせのことを「バッテリー」と呼びます。

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よく捕手が女房役と比喩されますが、こんな風にバッテリーはピッチャーとキャッチャーの組み合わせとして野球の世界で一般的に使用されます。

それでは、一体なぜ野球の世界で、ピッチャーとキャッチャーの組み合わせをバッテリーと呼ぶようになったのでしょうか(英語でも日本語でも同じようにバッテリーと言います)。

以下、野球における「バッテリー」の由来を解説したいと思います。

まず、バッテリー(battery)の語源はラテン語のバットゥエレ(battuere)に由来します。このバットゥエレとは、「打つ、叩く、攻撃する」という意味があり、ボールを打つ道具であるバット(bat)や、戦いを意味するバトル(battle)と語源は一緒です。

そのバットゥエレが16世紀のフランスでバッテリーとなり、本来の意味から派生し、「砲台、砲兵、大砲」といった意味を持つようになります。

そして、ピッチャーがマウンドからボールを投げることが、大砲や砲台を彷彿とさせることから、ピッチャーのことをバッテリーと呼ぶようになります(この砲台から発せられるというイメージから、電気を放つものとして電池のこともバッテリーと呼ぶように)。

その後、ピッチャーだけでなく、投げたボールを受け取るキャッチャーもセットで「バッテリー」と称されるようになります。

これが、野球の世界におけるバッテリーの由来です。

バッテリーの日

毎年12月12日は、日本電池工業会によって「バッテリーの日」と制定されています。

バッテリーの日は、最初1985年に「カーバッテリーの日」として制定され、1991年に「バッテリーの日」と名前が変更になり、今に至ります。

なぜ12月12日がバッテリーの日なのでしょうか。

意外なことに、この日付は電池ではなく野球のバッテリーに由来します。

野球の守備位置を表す数字が、ピッチャーは「1」、キャッチャーが「2」で、ピッチャーとキャッチャー、すなわちバッテリーの数字から12月12日がバッテリーの日と制定されます。

「バッテリーの日」って、いつですか?

12月12日が「バッテリーの日」です。

野球のバッテリではピッチャーのポジション番号が「1」、キャッチャーの番号が「2」で、1と2が組み合わせられることから12月12日を「バッテリーの日」に制定せいてい しました。

出典 : 電池工業会の歴史について

ちなみに、11月11日は「電池の日」。11月11日を漢字で書くと十一、十一(プラスマイナス、プラスマイナス)となることから制定。

この「電池の日」から「バッテリーの日」を「電池月間」とし、電池の正しい使い方や安全な使い方を見直すきっかけに、と制定されました。

最優秀バッテリー賞

日本のプロ野球には、「最優秀バッテリー賞」という選手の表彰があります。

この賞は、スポーツニッポンと電池工業会の共催で1991年から始まり、優勝などチームの成績に関わらず、その年の最強のバッテリーをセ・パ両リーグから選出します。

選考基準

投手
先発ローテーションの軸として、あるいは抑え投手として1年間活躍することが最低条件。先発投手は10勝、リリーフは20セーブポイントが目安。

捕手
リード、盗塁阻止率の高さ、捕逸の少なさなどを総合的に判定。レギュラーもしくはそれに準ずる試合数に出場していることが最低条件。

この最優秀バッテリー賞は、毎年「バッテリーの日」に選考し、表彰されます。

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たとえば、第一回の最優秀バッテリー賞は、セリーグがヤクルトの西村龍次と古田敦也、パリーグが西武の工藤公康と伊東勤。最多受賞は西武の西口文也と伊東勤(96〜98年)のバッテリーです。

近年では、2019年の最優秀バッテリー賞は、セリーグが巨人の山口俊と小林誠司、パリーグが西武の増田達至と森友哉が受賞しています。