宮沢賢治は本名? ペンネーム?
宮沢賢治は、1896年に岩手県に生まれ、1933年に若くして病で亡くなる詩人です。
宮沢賢治(1896〜1933)
賢治といえば、詩人だけでなく、童話作家、教師、科学者、宗教家など多彩な顔を持ち、また農民の生活向上のためにも尽力します。
代表作として『銀河鉄道の夜』や『雨ニモマケズ』など数多くの詩や童話が知られていますが、生前に出されたのは詩集『春と修羅』と童話集『注文の多い料理店』の二冊のみでした。
なにがしあわせかわからないです。ほんとうにどんなつらいことでもそれがただしいみちを進む中でのできごとなら峠の上りも下りもみんなほんとうの幸福に近づく一あしずつですから。
出典 : 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』
この宮沢賢治という名前は、一見するとペンネームのようにも見えますが、れっきとした本名です(ただし漢字は宮澤賢治)。
宮沢賢治の使ったことのあるペンネームとしては、21歳のとき、『校友会会報』に筆名「銀縞」で短歌「雲ひくき峠等」を発表しています。
また、あだ名として、小学生の頃、鉱物採集に熱中していたことから、家人に「石っこ賢さん」と呼ばれ、中学時代には(由来はわかりませんが)「HELP」というあだ名で呼ばれています。
小学生から中学生にかけ、鉱物や植物、昆虫採集、また星座などにも熱中していたと言われています。