浅野いにおのペンネームの由来
浅野いにおさんは、茨城県石岡市出身、1980年生まれの漫画家で、代表作として『ソラニン』『おやすみプンプン』などが挙げられます。
インドアで子供の頃から絵を描くのが好きだった浅野いにおさんは、少年時代から数多くの漫画に触れ、漫画以外にも、バラエティ番組やバンド、アングラカルチャーなどに影響を受けます。
浅野いにお、という名前は、本名ではなくペンネームで、本名は非公開となっています。本名は、完全非公開なので、「浅野」という名字が本名かも定かではありません。
ペンネームは、当初「超生命」にしようと考えるも、編集者に、本当にそれでいいのかと確認され、「いにを」にします。
この「いにを」というペンネームは、手元にあった保険証の表記(一説には「120」という番号)に由来します。
その後、「いにを」というのが「いにお」と誤植されることが多かったことから、「浅野いにお」として定着していきます。
印象的な名前「いにお」は、急遽ペンネームを決めることになり、手元にあった保険証に「いにを」という表記があったのを採用。その後は「いにを」が「いにお」と誤植されたりされなかったりを放っておいたら、結局「いにお」に落ち着いたそうです。
ただ、「いにお」にしたら、今度は「にいお(浅野にいお)」と間違えられることも多いそうです。
確かに、「浅野いにお」と「浅野にいお」で、結構こんがらがっている人も少なくないかもしれません。
浅野いにおさんの代表作として有名な漫画としては、東京の片隅の小さな街で、生き方に迷いながら生きる、若い二人の男女を描いた『ソラニン』があります。
ソラニンの連載は、2005年〜2006年で、全二巻の短編漫画です。のちに新装版として全一巻に纏められ、後日談も追加された版が出版されます。
また、ソラニンは、宮崎あおいさんと高良健吾さんの主演で映画化され、漫画だけでなく映画、そして主題歌のアジカン制作曲『ソラニン』も話題となります。
映画『ソラニン』 予告編
ちなみに、漫画『ソラニン』の由来は、浅野いにおさんが当時付き合っていた彼女が、「アジカンの新しいアルバムのタイトル『ソラニン』って言うんだって」と言い、実際は『ソルファ』だったものの、その語感やじゃがいもの芽の毒という意味が気に入ったことから、タイトルに採用します。
そのため、アジカンの歌う主題歌の『ソラニン』は、映画に登場する『ソラニン』という歌を実際にアジカンが曲にしたもので、作詞を浅野いにおさん、作曲をアジカンの後藤さんが担当しています。
以上、浅野いにおさんのペンネームの由来でした。